池田病院

肥満症とは


肥満は病気? ~肥満症と肥満の違い~

日本肥満学会が定義した基準では、BMI 25以上を肥満の状態としています。 これは、BMI 25を超えたあたりから、耐糖能障害、脂質異常症、高血圧といった合併症の発症頻度が高まることが理由です。 一方、「肥満症」とは肥満に起因、関連する健康障害を有するか、そうした健康障害が予測される内臓脂肪が過剰に蓄積した場合で、減量治療を必要とする状態のことです。 肥満は疾患ではありませんが、肥満症は疾患であり、医学的に治療が必要となります。

肥満がなぜ悪い?

肥満に起因ないし関連して、減量を必要とする健康障害としては下図のような多くの疾患が挙げられています。

肥満がなぜ悪い

肥満の判定は

 「肥満」とは太っている状態であり、疾病を意味するものではありません。 肥満かどうかは体脂肪量によりますが、体脂肪量をはかる簡便な方法が無いため、指標としてBMI(Body Mass Index : 肥満指数)が世界的に広く用いられています。 BMIは体重(kg)と身長(m)から算出されます。 また、BMIによる肥満の判定は下記の右表のように分類されています。

肥満の判定は

肥満学会認定肥満症専門病院とは

肥満症診療の専門医の養成と診療の専門化を図り、国民の健康維持、増進に寄与するために、日本肥満学会が認定した病院を「肥満学会 認定肥満症専門病院」といいます。 2018年6月現在、全国で127病院、関西地区では27病院、兵庫県では6病院が認定されています。

当院の肥満症治療の考え方

糖尿病治療も肥満症治療も最終的な目標は、合併症の発症・増悪を防ぎ、健康な人と変わらない日常生活の質を維持して、健康な人と変わらない寿命を全うすることにあります。 当院は糖尿病専門病院ではありますが、肥満が原因で糖尿病を含めた生活習慣病を発症している患者さんはたくさんおられます。 “肥満は万病のもと”という考え方に基づいて、当院では単に体重を落とすという観点からだけではなく、生活習慣病を治療していくという観点から肥満症の治療を行っていきます。 体重が落ちれば、糖尿病、高血圧症、脂質異常症も改善することが多いですが、体重が落ちても食事・運動療法のみでは血糖、血圧、脂質等の良好なコントロールが得られない場合もあります。 無理のない食事・運動療法を続けながら、必要なら適切な薬物治療も組み合わせて、合併症を発症・増悪させないように努めます。

当院の肥満症治療の考え方

肥満症専門外来について

肥満症専門医が肥満に関連する病態の評価を行うとともに、食事や運動を中心とした生活習慣の評価を行います。 管理栄養士や運動指導士、看護師などのスタッフは各々の専門的な立場から具体的な方法を指導します。 あくまで、健康状況や病態を把握した上で減量に取り組みます。 院独自の6ヶ月間の「外来減量パス」により、下記のような実績を上げています。

肥満症専門外来について

食事・栄養指導について

減量のために、絶食、超低カロリー食、著しく偏った食事にする事はよくありません。 それぞれの患者さんに適した体重の目標設定、肥満の原因となるような食習慣や食事内容の是正を優先します。 大切なことは、将来にわたって健康的な食習慣を築くことにあります。

運動指導について

運動習慣の全くない人が運動を習慣的に行うことは簡単ではありません。 日常生活の活動性を増やし、徐々にウォ-キング等の習慣化に持ち込む方法もあれば、好みの運動を始めるなど、個人に適した方法で確実に運動を始めましょう!

運動指導について

減量目的の入院について

“減量目標が大きすぎて”、“方法に馴染めなくて”、途中で減量をやめてしまったという経験談をよく耳にします。 個人に沿った目標と適切な方法で正しく減量することが大切です。 合併症や病態の評価を行い、実際的な減量方法を考え、具体的な食事や運動を経験するには入院が適しています。 入院期間は2週間から3週間が良いと思われます。

減量目的の入院について

In Bodyについて

体内に蓄積した脂肪量を正確に知るにはCT等の高度な機器が必要ですが、最近、体脂肪量や筋肉量を簡単に測定できる機器が開発されました。 その名前はIn Body。 体重と同じように定期的に測定して、脂肪量や筋肉量を管理しましょう!

In Bodyについて

睡眠時無呼吸症候群について

睡眠の障害は、基本的な生活を脅かす原因になります。日中いつも眠気を感じて、仕事に集中できない、血圧や糖尿病のコントロールが悪化するなどの弊害も現れます。 肥満が高度になればなるほど、この頻度は高くなります。当院では睡眠時無呼吸症候群の診断から治療まで行います。 睡眠で悩んでおられる方はぜひ一度御相談ください。

睡眠時無呼吸症候群について